ハロー、そして、右手からどうぞ。

更新してます。
 だいぶ更新から間が空いてしまって申し訳ありません。
ちょっと、完結させて燃え尽きた、というわけでもないのですが、
若干ガス欠状態でした。
 最終話の展開は、連載開始当初からぼんやりと予想はしていたのですが、
いざ描くとなると、変に肩に力が入ってしまいそうになって、結構大変でした。

 結果的には、このお話の最後を飾るのに、まずまず納得いく結末を用意できたのではないか、と思います。
彼らの一人一人が、自分の気持ちにある程度区切りをつけられたのは、とても嬉しいことでした。

 最終回って、とても難しいものです。
どんな終わり方がベストか、というのは答えのない問題だと思いますが、
個人的には、きっちりとお話に一定の決着をつけた上で、更にその先を想起させるような終わり方にあこがれます。
 しっかりと「FIN」の文字で括られて、その上で可能性の広がりのある、
そういう終わりを描けたら。

 Hello.Mr.Rightside.は、あの世界の、彼らの心の赴くままに、描ききることが出来たお話です。
これから、どんなお話を描くとしても、そこは譲らず、しっかりと描いていきたいと思っております。

 本当に、ご愛読ありがとうございました!
右手

更新しました。
 あと一話で、このお話には一区切りが付きます。
 そう考えると、感慨めいたものがあります。
 あくまでもあの世界の覗き窓として、Hello,Mr.Rightside.はあります。
 あるいは定点カメラのように、区切られた世界の様子を映しています。
 これから、違う視点から覗いたお話を描くかも知れないし、全く違う世界を描くかも知れません。
 でも、「私」の目を借りたお話はここまで。そう考えています。

更新しました。
 何と言うか、いよいよたどり着くところが見えてきたという感じです。
 結局、右手は「私」をどこまで本気で殺すつもりだったのか。
 左手の当初の拒絶は、「私」に一度殺された恐怖と不信に起因するものでしたが、
右手の敵意は、狂った「私」によって自分の役割を奪われたこと、
そしてこの世界に引き込んだ「私」がすっかり記憶を失くしてしまっていたことが大きいです。
 ただ、反省してくれれば、右手としては良かったのかも知れないのですから。
 つまるところ、彼は構って欲しかっただけなのかも知れません。
それがずれにずれて、本人でさえどうしようもできないような状態に陥ってしまったのかも。
 自分で描いておいて曖昧なことを言う、と思われるかも知れませんが、
キャラクターは自分で創作したものであっても、ストーリー上では作者の手を離れるものだと思います。
 彼らの本当の思いは、彼らだけのものです。

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